「スマホを一括購入したいけど、審査ってあるのかな...？」
...今回こういった疑問にお答えしていきます。
スマホの本体はかなり高額なのですが、まとまったお金を払えば一括で購入することもできます。では、端末を一括で購入するときも審査はあるのでしょうか？
よく「ブラックリストだと携帯の審査に通らない」なんてウワサもありますよね。スマホを一括払いにしようか分割払いにしようか...迷っている人は参考にしてください。
スマホの一括購入では審査はない
...まず結論からいうと、携帯やスマートフォンの端末を一括購入するときに審査は行われません。
そもそも端末購入で審査があるのは「分割払い」で買うときのみ。これは扱いとしては「ローン契約」と同じになります。
- 一括払い：商品を店頭で1回の支払いで購入すること（審査なし）
- 分割払い：商品の支払い回数を決めてそれに沿って毎月の支払いをする（審査あり）
たとえば他の買い物でたとえると、スーパーやコンビニで現金でお菓子を買うのは一括払い。自動車や住宅などの高価なものを数ヶ月〜数年に支払いを分けて買うのが分割払いです。
上でも書きましたがスマートフォンは機種によっては端末代が10万円を超えることも珍しくありません。これだけ高額だからこそ、月に数千〜1万円ぐらいの負担で済む分割購入で契約する人が多いんですね。
分割払いでは先に商品を渡してあとから代金を回収するので「その人がちゃんと代金を払えるか」が売り手にとっては重要です。だからこそ氏名、住所、勤務先情報、年収、そして信用情報機関などをチェックしてしっかりと審査を行います。
信用情報機関とは...？
私たちの個人情報、およびクレジットやローンの返済履歴を管理している組織のこと。日本ではJICC、CIC、KSCの3社が存在する。
実質0円キャンペーンは「審査なしで一括で買える！」と勘違いしがちですが、実際は「分割契約した端末代を毎月割引で0円にする」サービスなので分割購入に含まれます。もちろん審査もあります。
逆に言うと一括払いならもう売り手は代金を全額もらっているので、購入での審査をする必要がないんですね。実質0円と同じくらい目にする「一括0円」というサービスも、その名の通り端末代が0円なのでこちらも審査なしで持てます。
端末購入より前に携帯プランの審査に落ちてしまうこともある
たしかに端末の購入では審査はありませんが、携帯のプラン契約をするときには別で審査があります。
こちらもローン契約と同じで「この人はちゃんと月々の料金を払ってくれるのか？」を携帯会社によってチェックされます。
携帯は生活に重要なライフラインなので、たとえばクレジットカードや住宅ローンとくらべるとそこまできびしく審査をすることはないでしょう。それでも、以下のような原因で審査落ちしてしまう人もいます。
- 過去に携帯代を延滞していたことがある
- 現在進行系で携帯代を延滞している
まとめると、今まで毎月携帯代を払っているか、もし未納してもすぐに返済をしている人なら、乗り換えや機種変更で一括購入をするときにはスムーズに手続きができる可能性が高いでしょう。
分割払いで契約して延滞したらブラックリストになる可能性がある
ここまで書くと、じゃあ分割払いのほうが1回に支払うお金が少ないからオトクじゃん！...という人もいるかもしれません。
たしかにそうなのですが、分割払いで端末を買うと、万が一携帯料金が払えなくなったときに大変なことになります。
1〜2ヶ月ならまだ問題ありませんが、3ヶ月以上延滞するとブラックリストになってしまうんです。
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ブラックリスト＝金融事故の情報が登録されること
ブラックリストを簡単にいうと、信用情報にキズが付いた状態のことを指します。
私たちがクレジットカードやローンを契約するとき氏名、住所、勤務先などを記入しますが、そのデータはすべて上でも書いた信用情報機関に登録されます。
信用情報機関は全部で3社ありますが、ここでは最も代表的なCICを元にして話を進めます。
つまり携帯端末の分割払いもローンと同じ扱いなので、申し込むと信用情報が登録されることになるんです。そこで後から説明するように、長期延滞をしたり自己破産などを起こしてしまうとその情報が「金融事故」として登録されてしまいます。
この金融事故が登録された状態こそがブラックリストと呼ばれるものです。
CICの開示情報に「異動」と書かれているとブラックリスト確定
自分がブラックリストかどうかは、CICでネットや窓口で申請すれば開示して見ることができます（CIC公式サイトも参照）。以下は開示した私のデータです。
いろいろと情報量が多いですが、とりあえず画像の赤丸と青丸のところがチェックできれば大丈夫です。
まず、赤丸は「返済状況」。クレジットカードやローンの返済データがここに載りますが、3ヶ月（もしくは61日）以上の延滞をすると『異動』と書かれてブラックリスト入りです。
CICに加盟しているカード会社やローン会社は、審査のときに申込者のCICデータをチェックします。この異動情報があるとまず可決しません。
CICをチェックしない日本のカード会社は存在しないので、この異動の文字があるだけでかなり審査は難しくなります。
そして、青丸は「入金状況」。アルファベットは以下の意味を指します。
- $：請求日までに入金があった
- A：請求日までに入金がなかった
自分がブラックかも知れない、あるいはカードの審査になかなか通らないという人は、異動情報が書かれていたり、入金状況のどこかにAのマークが連なって並んでいるはずです。
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CICの「＄、A、P」のアルファベット記号はどういう意味？これはクレジットカードの引き落としがしっかりされているかの指標です
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ブラックリストは最低でも5年間は消えない
くり返しますがブラックリストは解除されるまでも長く、最低でも5年間は異動情報は消えません。以下はブラックリストになってから解除されるまでの期間です。
| 原因 | CICから異動解除までの期間 |
| 3ヶ月以上の延滞（未払い） | 延滞している間ずっと |
| 3ヶ月以上の延滞（完済） | 完済から5年 |
| 任意整理 | 完済から5年（関連記事） |
| 自己破産 | 免責決定から5年（関連記事）※ |
※ただし自己破産のデータはKSCでは10年間保存される
人違いや誤入力の訂正以外でブラックリストを期限より早く消す方法はありません。とにかく保有期限が解消するまで待つことです（こちらの記事も参照）。
引っ越しや結婚で情報が変わればブラックではなくなるというウワサもありますが、デマです
ブラックリストになると焦りがちなので「ウチならカンタンにブラックリストを消せますよー」なんて怪しい広告をチラシやネットで見かけますが、甘い誘惑に引っかからないようにしてください。
携帯の一括払いであればCICに登録されない
何度かお伝えしているように、端末を一括払いで買っているなら審査はありません。もちろんCICにも登録されません。
分割払いで延滞すると「携帯停止 ＋ ブラックリスト」になるリスクがありますが、一括購入は延滞しても「携帯停止」のみでしのげます。
まあ、それはそれで大変だと思いますけど延滞しているお金さえ払ってしまえば信用情報にキズも付かず、また携帯が使えるになりますよ。
- 分割払い：延滞すると携帯が使えなくなって信用情報にキズが付く
- 一括払い：延滞しても携帯が使えなくなるだけなので信用情報はそのまま
いまのスマホ端末はかなり高額なので分割払いをする人も多いですが、 できるだけ借金したくない...というのであれば一括で買うことも全然ありでしょう。
おわりに：一括０円で携帯が契約できるショップもある
以上、携帯を一括払いで買えば信用情報にキズが付くリスクはなくなるよ...という記事でした。
上でも述べたように携帯ショップによっては「本体一括0円！」というキャンペーンをしています。これはショップ側が端末代金をすべて負担してくれるので、一括購入と同じく審査はありません。
一括0円契約をするには他社からの乗り換え限定などの条件があることも多いですが、もしオトクだなーと思うなら検討してみてください。